これから社会に出る若い皆様へ 〜給料が減る?〜 給料の天引きとは

1 はじめに

社会に出て、初めてのお給料を楽しみにしている方も多いと思います。「給料をもらったら何に使おうかな?」と今からワクワクしているのではないでしょうか。しかし、ここで一つ知っておいていただきたいことがあります。

それは、もらったお給料がすべて自分のものになるわけではないということです。

2 給料の天引きとは?

実は、皆さんが手にするお給料は、さまざまな費用が差し引かれた後の金額です。この、給料からお金が差し引かれることを「天引き」と呼びます。給料が振り込まれる前に、税金や保険料などがあらかじめ引かれてしまうのです。

3 天引きの由来

「天引き」という言葉の由来は少し意外かもしれません。昔、盗品を親分に持ち込むと、その親分が働かずに一部を自分の報酬として差し引くことがありました。

この行為を「天引き」と呼んでいたのです。現在の社会では、この言葉が転じて、給料からあらかじめお金を差し引く仕組みを指すようになりました。

4 天引きされる理由

では、なぜお給料が天引きされるのでしょうか?

その理由は、皆さんの給料から税金や社会保険料といった、私たちの生活に必要なお金が自動的に差し引かれるためです。

5 天引きされたお金はどこへ?

天引きされたお金は、国や地方自治体が提供するさまざまなサービスに使われます。

たとえば、税金は道路や学校、病院など、私たちが日々利用しているインフラの整備や運営に役立てられます。

また、社会保険料は、病気やけがをしたとき、あるいは老後の生活を支えるために使われます。

「自分のお金が勝手に使われている」と感じるかもしれませんが、この仕組みがあることで、私たちは安心して生活を送ることができるのです。

ここで、ほとんどの方は「税のことは聞いたことがあるけど、社会保険料ってなんだ?」と思われるかも知れません。

社会保険料については、次回以降でご説明します。

6 まとめ

これから社会で働いていくうえで、給与の天引きは避けて通れないものです。

しかし、そのお金がどこでどのように使われて、自分たちにどう戻ってくるのか、知っているのと知らないのとでは、天と地ほどの違いがあります。

でも、とても重要なことなのに、学校であまり教えてもらえないまま、皆さんは社会に出ることになります。

次回は、この続きとして、天引きの内訳である税金や社会保険料の中身について、わかりやすく説明していきます。ぜひ一緒に理解を深めていきましょう!

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